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胆石とは
胆石とは一般的に胆汁が固まって石のようになった結石の事です。
ほとんどが胆のうや胆管に出来るのですが、肝臓に出来る事もあります。
日本人には少ない病気と言われていましたが、最近は食生活が欧米化したせいか、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と共に日本でも増えてきています。
胆石は紀元前1500年前頃のミイラからも発見されている事から、かなり昔からあった病気だと言う事がわかります。
良く時代劇を見ていると「急な癪(しゃく)を起こして…」と言って女性がお腹を押さえるシーンがありますが、その腹痛が胆石によるものだったのではないかと言われているようです。
胆石が出来てもすぐに症状が現れるとは限りません。実際に全く自覚症状が無い人が、他の病気の検査で偶然に胆石が見つかる事もあります。これををサイレントストーンといいます。
この場合はすぐに手術という事はありませんが、定期的に超音波検査等を行い、経過を観察する事が必要です。
最近は健康に対する意識が高まり、人間ドックを受ける人が増えています。これによって思いがけず胆石が発見されるケースが増えたようです。
胆石の原因にはコレステロールが大きく関わっていると言われます。胆石を生活習慣病の一つだという医師もいるようです。
生活習慣病という事は、反対に考えれば生活を改善すれば予防できると言えなくもありません。
現代のともすると楽で過食な日常生活を見直す為にも胆石についての正しい知識を持ちましょう。
胆石は痛いだけでなく、胆のうがんに移行する場合もあります。胆石があると言われたら必ず専門医で検査して、治療や手術等の手段を相談しましょう。
胆石 胆のうの役割
胆石は胆のうの病気です。
胆嚢は肝臓の下に張り付くようにあるナスのような形をした袋状の臓器で、肝臓から分泌された胆汁を蓄え、濃縮する働きをします。
胆汁は肝臓で分泌され脂肪分の消化を助ける働きを持ち、腸管内へ分泌されたあと複雑な過程を経て腸から吸収されて再び肝臓に戻り、そこから再び分泌されるという腸肝循環という往復をしています。
胆のうは必要に応じて収縮して、この胆汁を十二指腸へ送り出し、食物の消化を助けます。
このとき胆汁の通り道に胆石が出来ると右上腹部に大きな痛みを生じます。
胆石の症状は腹部の痛みや吐き気の他に背中の鈍痛などもあります。
同時に黄疸の症状が現れる事もあります。
腹部の痛みだけでなく胸の方まで傷むと感じる事もあり、しばらくすると楽になる事も多いので胆石だと気が付かない事も多々あります。
しかし発熱を伴う場合は胆のう炎を起こしている事もあるので注意が必要です。
急性胆のう炎の90%は胆石が原因です。胆石が胆管に蓄積して胆汁の流れを遮る事で炎症を起こします。
流れを遮られた胆汁は、胆のうの中で凝縮されてしまい、胆汁中の化学物質が刺激や圧力を作り出します。
この状態に、更に細菌の感染が加わり炎症がひどくなると死に至る危険もあります。
特に高齢者の場合は感染に弱いので症状が重くなりがちです。
胆石の疑いがあり、しかも痛みが何時間も引かずに発熱や痛みがある場合には一刻も早く病院で手当てを受けましょう。
胆石の種類
胆石には幾つかの種類があります。まず成分によってコレステロール胆石とビルビリン胆石、その他の胆石に分かれます。
コレステロール胆石とは成分の70%以上がコレステロールによって出来ている結石の事です。
特に欧米式の食生活になってきた最近の胆石の半分以上がこのコレステロール胆石だと言われています。
ビルビリン胆石とは血中のビルビリンという物質がカルシウムと結合して胆のうで結石になるものです。
戦前の日本ではビルビリン胆石が多かったのですが、最近はこちらは全体の20%程度に減っているようです。
コレステロール胆石は胆汁中のコレステロール量が増えたり、コレステロールを水に溶かす作用をもっている胆汁酸とレシチンとが減少すると出来やすくなります。
コレステロールが増えると胆汁の中に溶かしきれなくなり、それが固まって胆石になるのです。
胆石の患者さんを調べると動物性の脂肪を多く摂取したり、天麩羅やフライなどの油を使ったカロリーの高い料理を多めに食べる人が多い傾向にあります。
このような高脂肪、高エネルギー食はコレステロールの吸収量が多く、体内でのコレステロール生成も多くなるので胆石が出来やすいのです。
また朝食を食べなかったり、夜食を取るなど食事時間が不規則な人ほど胆石が多く発生すると言われています。
これは長時間食事をしないと胆のうで胆汁酸が吸収されてコレステロールの結晶が出来やすかったり、胆汁がスムーズに流れずに滞る事で成分が固まりやすかったりすると思われます。
このような生活の人は胆石に注意して検査をしてもらうようにしたいです。
また、パソコンに向かったままで長時間仕事をする人も、やはり胆のうの働きが悪くなる傾向があるようです。間に軽い体操を挟んで運動するように心掛けましょう。
胆石の出来る箇所
胆石と一口に言っていますが、出来る箇所によっても分類する事が出来ます。
まず一番多いのが胆のう結石症です。胆のうの中に出来る結石です。
胆石の80%近くがこの胆のう結石症なので、一般的に「胆石」というと胆のう結石を指すようです。
胆のう結石の20%以上は無症状だと言われています。症状が無い場合にはすぐに治療する必要が無い事が多く、定期的に検査をして、大きくなったり数が増えてきたりした時に治療する事が多いようです。
症状がある場合に特徴的なのは右上腹部の差し込むような傷みです。、右肩や背部に重い痛みを感じることがあります。
また、感染症を起こすと急性胆のう炎を起こす事もあり、高い熱が出る事もあります。
次に総胆管結石は 総胆管という胆のうからの管に出来る胆石です。胆石が胆管の出口を塞いでしまい、胆汁の流れが中断すると、閉塞性黄疸という危険な状態が発生します。さらに細菌感染が加わると閉塞性化膿性胆管炎を起こしてしまう事もあります。
もう一つ、肝臓内の胆管に発生する胆石を肝内結石と言います。胆石の中では数が少なく、数%の割合だと言われていますが、再発率が高く治療が難しい胆石です。
他の二つの胆石がコレステロール胆石なのに対してこの肝内結石はビルビリン型の胆石が多いのが特徴です。
肝内結石の原因は、完全には解明されていませんが、、食事や衛生環境といった後天的な原因が関係していると考えられています。
まずは検査で自分の胆石の場所を確認してみましょう。